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【概要】
■日時 : 平成22年5月15日(土) 〜 5月16日(日) |
■目的 : 荒川下り (下流域) |
■行程 : 5/15 本拠地 - 板橋駅 - 和光市駅 - 朝霞駅 - 秋ヶ瀬橋 - 桜草公園 - 彩湖 - 江北橋 5/16 江北橋 - 荒川右岸河口 - 清砂大橋 - 荒川左岸河口 |
■メモ : 行程メモ1(5/15)、行程メモ2(5/16 荒川右岸)、行程メモ3(5/16 荒川左岸)、タイムテーブル |
【行程メモ1】
あらかわ 河川の水をきれいに |
久方振りの川下り企画、今回は「荒川」。
当初の計画では、連休を利用して 荒川上流域の秩父湖 二瀬ダムから始めて 中流域の熊谷経由で河口までを企画。 日程では、約4日程度のボリューム。
しかし、連休始まった日から風邪に襲われダウン。 すこぶる体調不良で自転車に乗るどころか、 歩くことも苦痛となってしまい、企画を流してしまった。
そんな寝たきり連休を過ごした翌週の土日、 数年振りに川企画を想像して身体もうずいていたことから、 手軽と思われる下流域に絞ったプランに変更して 実施してみることにした。
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秋ヶ瀬橋 (右岸側) |
昨年まで東京にいる事が少なく、 自転車に乗ること自体が久しぶりになってしまった。
調子を伺いつつ慣らし運転で本拠地から 国道254号利用して成増付近まで進む。
成増 - 和光間で少し寄り道の後、 (道間違えて大幅なタイムロスした事は秘密...) 和光市駅経由朝霞駅、埼玉県道79号線を通って 荒川の秋ヶ瀬橋に到着。
と言うことで、 今回の企画スタート地点は、この秋ヶ瀬橋から。
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さくらそう水門 |
秋ヶ瀬橋右岸側下には、水田が広がり、 上流方向には、秋ヶ瀬取水堰が見える。
左岸側に渡り終えると、 周辺は県営の秋ヶ瀬公園となっている。 一帯は、河川敷沿いに大規模な公園が続いている。 今回は河口方面に向かうので、秋ヶ瀬公園と隣接する さいたま市の桜草公園で少し休憩。
桜草公園の園内には、国の特別天然記念物に 指定されている「田島ヶ原サクラソウ自生地」がある。 サクラソウの見頃は4月中旬。今回は、見られません。
時刻は15:00。 またまた企画進行時刻が遅めである。
桜草公園内でふと荒川の方を見上げると、気になる建物が。 中央に水色の門があり、水門とわかるものの、 建家全体が流線型で、水門上部が特徴的なので目に付く。 遠目にも中央部にある「さくらそう水門」の文字が目立つ。 気になったので、近くに寄って愛車と記念撮影。
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彩湖 (荒川第一調節池内) 管理橋からさくらそう水門方面を望む |
さくら草水門から隣のJR武蔵野線荒川橋梁をくぐって 荒川脇の彩湖へ。
彩湖は、荒川増水時の貯水池として人工的に造られた湖。 平時の湖周辺は、公園となっている。 たぶん増水時は水没する仕組みなのかと思われる。
彩湖左岸側の彩湖・道満グリーンパーク内を通り管理橋へ。 管理橋は、彩湖に架かる左岸と右岸を結ぶ橋。 彩湖全体が見渡せる。思っていた以上に大きい。
彩湖からは、斜張橋の幸魂大橋(国道298号)が見渡せる。 今回は、彩湖から出る為に、道なりで幸魂大橋への アプローチ道を上り、橋は渡らず逆側へと下る。 なぜなら、とんでもなく遅い昼食のため。 地図で確認した所、少し離れていたが、 お気に入りのリンガーハット見つけたので寄り道。 冷しつけ麺のピリ辛ごま味を食す。旨し。
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早瀬の渡し跡 |
リンガー出発後、笹目橋方面へ。 笹目橋左岸には、早瀬の渡し跡の碑が建っていた。 何でも、平安時代の末期には既に渡船場があったとか。
早瀬橋付近から河口までは約28km。 左岸土手道を進む。 直ぐに左手には、戸田競艇場を望める。
しかし、毎回川下り企画で味わうのが逆風・向かい風。 海から川を通って流れ込む風が思いのほか強いこと。 なので、なかなか進まない。
競艇場を過ぎると戸田橋とJR東北新幹線・埼京線荒川橋梁。 橋をくぐり抜けて、またしばらく河川敷を進む。 続いて現れる橋は、JR東北本線荒川橋梁。 この付近の左岸側は、平成23年3月12日まで スーパー堤防築造工事中の様で、土手道を進めない。 仕方なく、堤防を下りて回り道で進む。
国道122号線を渡り、また堤防道に復帰する。 新荒川大橋を振り返って眺めてから先に進む。
途中、芝川水門を過ぎると都市農業公園という施設に着く。 しかし、時間が遅くて閉館していた。
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五色桜大橋 |
堤防上の道を進んだところ、 シンプルな鹿浜大橋で車道横断不可。 下からくぐるか迷ったが、鹿浜大橋を渡って右岸側に移る。
右岸側では、堤防下道を使って川下り。 鹿浜大橋から約1.9km下ると首都高速中央環状線の 五色桜大橋に到達する。 2層構造のニールセンローゼ橋で、 広い河川敷からは、見栄えのするアーチが美しく眺められる。
そろそろ夕日も沈む頃合い。 五色桜大橋にも最後の残光が当たっている。 今回は、ほぼ隣りに架かる江北橋にて一旦終了とした。
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【行程メモ2 荒川右岸河口へ】
五色桜大橋と江北橋 |
前日からの引き続きで、江北橋から荒川下りを再開。 本日も天気は快晴。
まずは、スタート地点の江北橋右岸へ。 江北橋は、となりの五色桜大橋と共にアーチ橋となっており、 個人的には、好きな形をした橋だ。 2つのアーチ橋を鑑賞できる場所として、 なかなかのスポットだと思う。
江北橋からは、右岸土手道を進む。 やはり向かい風が強い。 風に逆らい走ること約7分でお隣の扇大橋に到着。
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扇大橋と 日暮里・舎人ライナー荒川橋梁 |
橋の形態としては、ちょっと地味な感じの扇大橋。 隅田川に架かる尾久橋と一体化してる感じもある。
平成20年には、真横に日暮里・舎人ライナーが開通。 左岸側では、首都高を越える為に 50‰の本線上最大勾配となっている。 右岸側からみると橋梁全体がよく見渡せる。 また、右岸側の橋のたもとには、足立小台駅がある。
日暮里・舎人ライナーの荒川橋梁を過ぎて先に進む。
次は、西新井橋、千住新橋と続く。 隅田川と荒川に挟まれた付近は、千住の街となっており、 各線乗換の中心となる北千住駅も程近くにある。
鉄道路線が集中する地区であり、 北千住を出発した各線は、共に荒川を渡る。 千住新橋を過ぎるとこの鉄道橋梁群が現れる。
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北千住付近の鉄道橋梁群 左:東京地下鉄千代田線、 中央:JR常磐線、 右:首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線 |
千住の鉄道橋梁群。 上流側から東京地下鉄千代田線、JR常磐線、 そして比較的新しい首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線 の荒川橋梁と並んでいる。 また、100m程度のお隣には東武鉄道伊勢崎線荒川・中川橋梁 と4社線がひしめいている。
ほぼ、どこかの鉄橋を列車が通過している状態が続き、 通過時独特の音が響き渡っている。 これだけ鉄道橋梁が集中している所は珍しいと思う。 しかも、各鉄橋毎に会社も異なり、乗り入れする 他社車輌も通ることから、眺めとしては壮観だ。
北千住の鉄道橋梁群を後に、約1km河口方面へ進むと、 またしても鉄道橋梁が現れる。 こちらは、京成電鉄京成本線の荒川橋梁。 真隣には、堀切橋が架かっている。
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ポピー畑と総武本線 荒川橋梁 255系 特急しおさいが橋梁渡河中 |
堀切橋を過ぎると、 直ぐに首都高速6号向島線が通る新荒川橋が現れる。 この橋は、2層式の高速道路橋となっている。
新荒川橋から1km程度河口へ進むと、 次に現れるのは、四ツ木橋、新四ツ木橋。 両橋共に左岸側で分岐した国道6号が通っている。
新四ツ木を過ぎると、 直ぐに京成電鉄押上線荒川橋梁が現れ、 続いて木根川橋と言う典型的なトラス橋が見られる。
日曜とあって、河川敷の少年野球が盛んに行われている。 ほぼ、親も一緒で、河川敷まで車で訪れるらしく、 各グランドともに人で溢れている。
平井大橋を過ぎると河川敷が一面鮮やかな赤色に染まる。 ここから、隣の総武本線荒川橋梁間は、 河川敷全体がほぼポピー畑になっている。 よく見ると、白やピンク色のポピーも混じっており、 とても綺麗な光景が見られる。
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荒川ロックゲート |
総武本線荒川橋梁を過ぎてからは、 約2km程度何も無し。
約10分程度走ると、 次の小松川大橋、新小松川大橋が現れる。 橋を通る国道14号は、上り線と下り線で別の橋となっている。
先に進むと、直ぐに首都高速7号小松川線が通る 荒川大橋となる。
約1km程度進むと次の橋である船堀橋、 続いて東京都営地下鉄都営新宿線の荒川中川橋梁を 通過する。
また、しばらく走ると、堤防上に上がるスロープに誘導され、 荒川ロックゲートに達する。
荒川ロックゲートは、旧中川を結ぶ閘門となっている。 何でも、荒川と旧中川の水位差が最大3.1mになるのと、 災害時の交通路確保の為に用意された閘門との事。
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新砂 荒川右岸終点 |
荒川ロックゲートからまた暫く土手道を走る。 約10分で次の葛西橋に到達。
続いて現れるのが東京地下鉄東西線 荒川・中川橋梁。 全長は1,236mの橋梁で、かつては私鉄で一番長い鉄道橋 であったが、現在は、関西国際空港連絡橋に座を譲った。
東西線橋梁の真横には、清砂大橋が架かっている。 3径間連続斜張橋の構造で、全長約1,317m。 現在の所、都内の一般道に架かる橋として2番目に長い。
清砂大橋から約1km河口へ進むと、 新砂リバーステーションに到達する。 この先に土手道は続いておらず、 ここが、荒川右岸の河川敷道の終点となる。
ともかく、海からの向かい風が強くて自転車こいでも 先に進む感が得られないのが辛かった。 さらに、思いの外日差しが強かった。
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【行程メモ3 荒川左岸河口へ】
清砂大橋 |
荒川右岸終点から、 本当の荒川河口と思われる場所までは、まだ少し距離がある。 そして、荒川左岸側は河口まで土手道が続いているので、 右岸から左岸に移動して、荒川河口を目指してみる。
まずは、右岸終点の 新砂リバーステーションから清砂大橋まで戻る。
川上りの状態となり、追い風を受ける。 先程までは逆風で風音も凄まじかったのに、 追い風に乗ってしまうと風音が殆ど無くなる。 さらに、脚力を殆ど使わずにスピードが出ること。 先の向かい風の分、かなり爽快な気分で走れる。
アッと言う間に清砂大橋に戻る。 橋を渡るには、歩道階段のスロープを使い 自転車押して上ることになる。
橋上では、海側からかなりの強風が吹き付けてくる。 油断していると、煽られて倒れそうになる。
橋の途中、高速が走る細長い陸地を挟んで中川も渡る。
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手前:中川、奥:荒川 合流地点 |
清砂大橋から左岸側土手道に入る。 こちらは、江戸川区が整備した健康の道となっている。
左岸の清砂大橋付近は、中川の土手となっているが、 約400m程度進むと、荒川・中川合流地点に達する。 合流地点上部には、首都高速中央環状線が走っており、 あまり見た目はよろしくない。
合流地点から走ること約10分。 荒川河口部に架かる最後の橋群が現れる。
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荒川河口に架かる橋の群れ |
荒川河口部に架かる橋。 まず上流側から ・国道357号 東京湾岸道路が通る荒川河口橋下り線、 ・首都高速湾岸線が通る荒川湾岸橋、 ・国道357号 東京湾岸道路が通る荒川河口橋上り線、 ・最後にJR京葉線の荒川橋梁 となる。
ここは、左岸土手部分にて、 首都高速湾岸線と中央環状線、 さらに一般道の国道357号線と都道308号線の分岐・合流が あるため、構造が多重化して見た感じ複雑になっている。
また、最後の橋となる京葉線荒川橋梁は、 ゲルバートラス構造となっており、重厚感を醸し出している。
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荒川 左岸河口 東京湾を望む |
荒川に架かる最後の橋を過ぎると、 約400mで左岸終点に到着。
終点と言っても、 土手道は、左岸終点から東京湾に沿って左に曲がり、 葛西臨海公園に続いている。
とは言え、曲がり角の先は東京湾なので、 河口に到達です。
今回は、埼玉の秋ヶ瀬橋から河口までの 荒川下流部を下ってみた。 ほぼ全域が整備されており走りやすい。 また、荒川だけあり、河川敷も広く気持ちがよい。 日頃の運動不足解消にはもってこいのコースだと思う。
ちなみに帰路の途中、 船堀駅近くの乙女湯温泉に立ち寄り。 汗を流してスッキリさっぱり。
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【タイムテーブル】
■場所 | ■着 | ■発 | ■備考 |
【行程メモ1、5/15】 | 本拠地は、12:00頃出発、途中寄り道 | ||
秋ヶ瀬橋 | 14:40 | ||
桜草公園 | 14:50 | 14:55 | |
さくらそう水門、 JR武蔵野線 |
15:00 | 15:05 | |
彩湖 | 15:10 | 15:15 | |
幸魂大橋 | 15:30 | 15:30 | 遅い昼食 |
笹目橋 | 16:25 | 16:30 | |
戸田橋、 JR東北新幹線、埼京線 |
16:47 | 16:47 | |
JR東北本線 | 17:10 | 17:15 | |
新荒川大橋 | 17:20 | 17:20 | |
鹿浜橋 | 17:40 | 17:40 | 左岸から右岸へ渡る |
五色桜大橋 | 17:50 | 17:55 | |
江北橋 | 18:00 | ||
【行程メモ2、5/16】 | 荒川右岸河口へ | ||
江北橋 | 12:25 | ||
扇大橋、 日暮里・舎人ライナー |
12:35 | 12:40 | |
西新井橋 | 12:45 | 12:45 | |
千住新橋 | 12:50 | 12:50 | |
東京地下鉄千代田線、 JR常磐線、 つくばエクスプレス線 |
12:58 | −:− | |
東武伊勢崎線 | −:− | 13:05 | |
京成本線、 堀切橋 |
13:10 | 13:12 | |
新荒川橋 | 13:15 | 13:15 | |
四ツ木橋、新四ツ木橋 京成押上線、 木根川橋 |
13:25 | 13:30 | |
平井大橋 JR総武本線 |
13:40 | 13:50 | ポピー畑 |
小松川大橋、 新小松川大橋 |
14:00 | 14:00 | |
荒川大橋 | 14:05 | 14:05 | |
船堀橋 | 14:12 | 14:12 | |
都営新宿線 | 14:15 | 14:15 | |
荒川ロックゲート | 14:20 | 14:25 | |
葛西橋 | 14:37 | 14:37 | |
東京地下鉄東西線、 清砂大橋 |
14:40 | 14:43 | |
新砂リバーステーション | 14:50 | 右岸終点 | |
【行程メモ3、5/16】 | 荒川左岸河口へ | ||
新砂リバーステーション | 15:00 | ||
清砂大橋 | 15:05 | 15:05 | 右岸から左岸へ |
荒川河口橋、 荒川湾岸橋、 JR京葉線 |
15:30 | 15:35 | |
荒川左岸 河口 | 15:40 | ||
【注意】 時間はおおよそです。正確ではありません。 普通のクロスバイクを使用しています。体力もないのでゆっくり走行です。 本ルートは、土手・河川敷に自転車以外にも多くの人が散歩やジョギングなどされていますので、 走行には十分ご注意ください。 |