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概要

■日程   :平成21年11月3日(火・文化の日) 晴

■目的   :壱岐の温泉と保存機探訪

■行程   :博多港 - 郷ノ浦港 - 松永記念館 - 湯ノ本 - 那賀 - 郷ノ浦港 - 博多港

島内移動の手段は、徒歩または路線バスのみ

■行程メモ   :壱岐上陸と郷ノ浦・本町編、 島内周遊編、 帰路・フェリー乗船編、 タイムテーブル

 

 

行程メモ 壱岐上陸と郷ノ浦・本町

  

早朝のベイサイドプレイス博多埠頭

 

久しぶりに旅の血が騒ぐ。

以前から温めていた壱岐企画を発動する日がやってきた。

 

行き先が島とあって、今までは本企画に躊躇していた。

しかし最近は歳のせいなのか、色々と鈍くなり、

激しく忘れ物をする様になった。

どうも注意散漫となっている自分が心配ながら、

どうすることもできない状況が続く。

そこで、まだ歩けて自由に動ける今の内に

企画をどんどんこなしていこうと思い立つ。

さらに、九州滞在の日々も

都合により終焉を迎えつつあることから

本企画を決行することと相成った。

 

と、書けば大げさで、

単純に前々から行ってみたかった上に、たまの休日を天神で

過ごすことになりそうだったので、気まぐれで船に乗ってみた。

 

郷ノ浦港停泊中のヴィーナス2

 

天神のバス停から西鉄バスに乗車。

ほんの数分で博多ふ頭に到着。思った以上に近い。

ちなみに、本日も温泉必需品のタオルを持ち忘れた。

 

壱岐・郷ノ浦へ向かうジェットフォイルが出航する

博多埠頭第1ターミナルは、早朝とあって人出は少ないが、

上船待ちと思われる人々が付近にちらほら見受けられた。

 

ほとんど船に乗ったことのない初心者としては、

乗船の仕方すら知らないので、少々心配ながら窓口へ。

すると、窓口受付はまだ始まっておらず、

乗船申込書へ記入する案内があった。

氏名・年齢・電話番号など記入して暫く待っていると、

窓口受付が開始される。

 

様子をみていると、どうやら事前予約をしている

人が結構いる様だ。

と言っても、本日はシーズンオフらしく混んではいないので

予約無しでも無事に乗船券を手に入れられた。

 

ヴィーナス2船内 2階座席

 

博多港8:00発のヴィーナス2に乗船。

ヴィーナス客室は2階建となっており、初心者はどこに座るのが

良いのか分からないので、今回は2階に乗船してみる。

 

座席シートは、バスや飛行機などと同じ感じだ。

飛行機や高速バスと同様、航行中のシートベルト着用が

基本となっている様だ。

 

ちなみに前日の日本列島は冬型気圧配置で大荒れ。

九州も強風が吹いており、

本日も午前中は風が強く波高しと言った感じらしい。

 

出航後、確かに揺れる感じはするものの、思った以上の

大揺れはない。さすがは水中翼船。

 

最高時速80km台でかっ飛ばして博多と壱岐間を約70分。

途中は安心して居眠りしつつ気が付くと郷ノ浦港入港間際と

なっていた。

 

本町バスターミナル 

壱岐交通 路線バスの中心地

待合室あり、コインロッカーは無し

 

テナントに壱岐交通ホテルが入居していた様だが

現在は廃業して寂しい雰囲気

 

郷ノ浦港にて下船後、郷ノ浦の中心である本町へ行く

連絡バスが直ぐに出発するとの案内放送が流れたため、

慌ててバス乗り場へ。

 

待っていたのは、小型バス。

乗客はウチ1人のみ。完全貸し切りとなる。

他の人は、迎えの車やレンタカー利用の様だ。

 

事前情報で仕入れていたバスの一日乗車券を車内で購入。

この一日乗車券は、島外の人用となっており、

壱岐交通の路線バスが\1,000で乗り放題となる。

本企画にうってつけのアイテムだ。

 

郷ノ浦港から中心街の本町までは、

バスで3分くらいととても近い。距離では1km弱位だろうか。

余裕があれば徒歩移動も可能だ。

 

本町バスターミナルで下車の後、

次のバスまで約1時間の待ち時間があるため町を探訪。

忘れてしまったタオルも地元商店にて現地調達実施。

 

塞神社

 

小さな神社ながら、秘められたパワーを感じる

 

バスターミナル横の商店街をふらついていると、

(観光マップには先下ル町飲食店街とある)

商店の並びに何気なく神社が現れた。

 

特に目的もなく時間を潰していたので

お社で旅の安全を願うべくフラッと入ってみると、

そこには衝撃的な光景が待っていた。

 

目の前に飛び込んできたのは、

社前に佇む、とても立派なご神体。

また、社内にも所狭しとご神体。

さらに壁掛けで飾られる春画の数々。

 

港で手に入れた観光案内を見てみると、

ここは、「塞(さい)神社」と言うらしく、

ご神体として「男根」が祀られているとの事。

 

実はまだ寝ぼけていて、夢の続きかと思うような、

朝散歩となった。

 

 

 

行程メモ 島内周遊

  

松永記念館

 

「電力の鬼」こと、松永安左エ門の生家跡に

建てられた記念館

 

館内には書や写真、日用品が展示されており、

なかなかに興味深い施設

 

本町バスターミナルに戻り、待合室にて少々バス待ち。

休日朝の利用者は、地元のお年寄りがメインの様だ。

 

暫くするとバスが到着するとの放送案内。

待合室を出てバスを待つ。

 

到着したバスは、1扉の中型バス。

車内にはラジヲ放送が名がされており、

都会にはない独特の車内雰囲気。

このバスに揺られて約20分。印通寺方面を目指す。

 

島とあって、高低差が結構あり、本町から出るにも

そこそこな急坂を登る。

町を出ると車窓には畑や木々が豊かな山並みが広がる。

途中には、名産品の麦焼酎メーカと焼酎博物館などもある。

立ち寄りたいと思いつつ、今回は時間が無いので見送り。

 

「保健福祉センター」バス停で下車。

徒歩約3分程度で、最初の目的地「松永記念館」を訪れる。

 

当日は火曜の祭日。こちらの記念館は火曜は午前のみの

開館と言うことで、最初に訪問した。

 

来館したところ、来訪者はウチ1人だけで、管理人の方が

丁寧に説明して下さった。

 

湯川温泉

 

松永記念館見学後、バス停に戻り、再び本町へ。

 

記念館訪問前にバス停で本町方面へ向かうバス時刻を

確認したところ、予定していたよりも約1時間早いバスが

あるとわかった。

 

そんなことで、予定より早く本町に戻ることができたので、

時間の都合で訪問を諦めていた「湯川温泉」を組み込む。

 

調べによると、本町より少し離れた高台にあるとの事。

 

早速、バスターミナルから温泉へ徒歩移動開始。

登り道が続くが道は舗装されており安全。

途中には壱岐高校などもあり、付近は宅地と文教地区の様だ。

 

歩くこと約10分程度で温泉に到着。

想像以上に明るく綺麗な雰囲気の施設。

 

坂道で程良く汗も掻いたので、ありがたく壱岐1湯目を頂く。

運良く入浴者もおらず、広い湯船を貸し切り。

お湯も良くて気分爽快であった。

 

勝本行きバス車内からの眺め

 

湯川温泉後は、再び旅の拠点となる本町バスターミナルへ。

次に訪れるのは、湯ノ本温泉。

本町からは、湯ノ本経由勝本行きのバスで向かう。

 

本町と湯ノ本間は、バスで約30分程度。

港町から小高い丘陵・山間地を通り再び港町へ向かう

路線とあって、山あり谷ありの乗り応えあるバス旅となる。

 

バス車内から途中垣間見ることができた海と空の眺めは、

窓一杯に広がる青色が眩しく、とても印象的だ。

 

そんな風景を眺めつつ、車内で昼食を摂る。

本当は、お店に入ってウニや壱岐牛を食したいところだが、

移動手段となるバス本数が非常に少なく、

1本逃すと企画遂行が困難となるので、致し方なく

手持ちのおにぎりとパン、おかずは車窓と言うことで凌ぐ。

 

壱岐 湯本(湯ノ本)温泉

 

湯ノ本バス停の1つ手前、「国民宿舎前」バス停で下車。

バス停前には、公共の宿かと思いきや、

民間の立派な宿があったが、今回は関係なし。

目的地は、バス停からすぐそば、公衆浴場の「高峰温泉」。

 

高峰温泉は、バス道より下、海沿いの堤防直近にあった。

お湯は上質。湯色は茶色で鉄分豊富。文句なしだ。

 

高峰温泉に続き、湯ノ本での2湯目へ移動。

国民宿舎前バス停から隣の「湯ノ本」バス停まで徒歩移動。

歩くこと3分くらい、湯ノ本集落内なのでバス停間隔も近い。

 

湯ノ本バス停の目の前に次の目的となる「万福温泉」がある。

一見、普通の民家の様で隣同士の住宅とも馴染んでいるが、

よくみると、建家正面の壁面に温泉マークが付いている。

 

人のお宅に上がり込む感じで温泉入浴。

かなり熱めながら、やはり上質で鉄分豊富なお湯だ。

 

那賀校バス停

 

湯ノ本温泉には、まだ沢山の入浴施設があるので、

できればあと2〜3湯は入りたかったが、

郷ノ浦へ戻るバスの時間が来てしまった。

 

郷ノ浦・本町バスターミナルへ戻り、

最後の目的地へ向かうバスへと乗り換える。

 

最後は、SLが静態保存されているという、

壱岐消防本部前の広場へ。

最寄りのバス停は、「那賀校」か「消防署前」。

しかし、消防署前は、1日4本のみの幻路線、

そこで少し歩くことになるが本数の比較的多い

「那賀校」バス停へ向かう。

 

本町から那賀経由勝本行きのバスに乗車。

行き先案内で「那賀校」は、単に「那賀」と略される様だ。

ちなみに「校」は、付近に小・中学校がある為と思われる。

 

バスに揺られること約20分程度で到着。

殺風景な所で降りてしまって少々不安になるが、

バス停の道沿いにある消防署方面に向かって歩き出す。

 

歩くこと3分程度だろうか、

消防署が見え、さらに道を挟んだ向かい側にSLも発見。

通りからもよく見える場所に野ざらし状態で保存されていた。

思っていたより簡単にSLを見つけられたのは幸運だ。

 

ライフワークの保存機探訪も済ませ、壱岐での目的は達成。

後は、郷ノ浦港へ戻りフェリーに乗船とクライマックスへ向かう。

 

 

 

行程メモ 帰路・フェリー乗船 編

  

壱岐交通 路線バス (小型)

 

那賀校バス停でバスを待つ。

と言っても、地方のバス停となると、

バス停標識が上下どちらか一方の路肩にしかない。

那賀校も同様。バス停付近にあった公民館前に

ベンチがあったので、座って待つことができた。

 

待つバスは「フェリー連絡」便らしく、

バス停添付の時刻表には記載されていなかった。

ネットで調べた時刻表を信じるしかない不安がのしかかる。

 

定刻。

バスが来る気配なし。

あれれ、と思いつつ、そのまま10分程待ってみる。

不安。

すると、かなりかっ飛ばして1台の小型バスがやってきた。

一安心。

 

乗車したバスには、だれも乗客がおらず、

結局終点の郷ノ浦港まで貸し切りとなった。

 

郷ノ浦港からの夕日

 

乗車したのが連絡便バスとあって、

乗船約1時間前の手続き開始に程良く間に合う。

 

フェリー乗船の手続きを行い、

残り時間は、朝方時間がなかったので見学できなった

ターミナルビルとその付近をぶらつく。

 

ターミナルビルは3階建てで、1Fが受付やロビー、

お土産物屋さんも入居している。

2階はレストラン、3階がフェリー乗船口となっていた。

館内を一通り見学してから、周辺を散策。

よくよく見て歩くと、色々趣向が凝られた港になっており、

なかなかに楽しい。

 

先発するジェットフォイルを見送る頃には、

日の傾きも大きくなり、まさに沈もうとする瞬間となっていた。

港から眺める夕日の色は、目に焼き付く程に鮮やかな色だ。

 

郷ノ浦港入港中のフェリーちくし

 

乗船待合室となっている3階に行くと、

既に結構な方が船を待っていた。

ある意味、こんなに人がいたのかと驚く。

どこから現れたのか不思議だ。

 

定刻にフェリーちくしが入港する。

夕闇に暮れつつある空を背景に入港してくる姿が幻想的だ。

そしてターミナルに近づくにつれて、結構大きな船だと分かる。

 

乗船時に半券を渡して船内へ。

チープな旅なので、最安の2等船室へ。

他には、2等指定や1等船室がある。

 

2等船室は、座敷大部屋となっており、

適当に自分スペースを確保して船旅をすることになる。

大きな船で、シーズンオフともあって船内は相当空いていた。

窓際でよっかかれる場所を確保する。

 

フェリー左舷からの郷ノ浦港と月

 

フェリー右舷からの島影と海原

 

船には乗り慣れていないので、船室で回りの方々の様子を

伺っている内に、いつのまにやら船は静かに出航。

 

大体の方が自分スペースを確保された様なので、

荷物を置いて船内散策を開始。

 

まずは、離れつつある郷ノ浦港を見納めに

左舷デッキへ向かう。風が少し強い。

フェリーは、港の堤防を抜けたところであった。

 

乗船時は夕暮れと闇の間であったが、

港を見てみると、丁度背後にお月様が昇りつつあった。

月明かりが海面に映り、これまた一興と言う感じだ。

 

右舷デッキに行ってみる。

こちらは、なんとまだ夕闇が残っていた。

島影を漆黒にして海面近くが濃い橙色に輝いている。

船の両舷で夕と月を楽しめる絶好の瞬間に乗船していた様だ。

 

港を出港すると船はどんどん速度を上げる。

そんな中、しばらくデッキで海を眺め、余韻に浸る。

 

と、デッキで余韻などとあほにカッコをつけたまねをしていると、

思いっきり身体が冷えてしまった。

季節は秋。船風は、思った以上に冷たい。

 

軽食コーナーで供されるうどん

  

艦内放送で軽食ができると放送が流れたこともあり、

船尾デッキに行ってみると、軽食コーナーがオープンしていた。

 

冷えた身体を温めるには丁度良かったので、

えび天うどんを注文する。もちろん当初はネギ抜きで。

 

完成間際にネギを見させてもらったら、きざみ青ネギだったので

投入をお願いする。九州は青ネギ系が多いので助かる。

 

何も考えずにうどんを受取、船尾デッキの食事スペースへ。

早速食そうと、うどんに手を伸ばす時にふと思う。

これえび天なのか。どちらかと言えば丸天だよなと。

オーダ間違えたかとも思ったが、食してみると

桜エビ系の小エビが入っていた。

まあ、たしかにえび天かと納得してみる。

 

どちらにしても、身体が温まるのはありがたい。

 

フェリーちくし 2等客室

 

体も温まり、小腹の空きも収まったところで、再び船内散策。

デッキは十分堪能したので、船内を探訪する。

 

船内には、売店や飲用の給湯・冷水設備もあり、

なかなかに良い船旅ができそうだ。

エントランス部分には、展示コーナーなどもあり、

観光案内やロープの結び方などが展示されており興味深い。

 

その他、ゲームコーナーや自販機もあり。

最上階にはスカイラウンジなる設備があるらしいが、

こちらは1等乗船旅客専用となっていた。

 

探訪も一段落したので、2等の自分スペースに戻る。

回りの方々は、既に殆どが寝転がっていた。

 

と言うことで、真似して寝転がってみると、

程良い揺れで気持ちがよい。疲れもあってそのまま眠りに。

 

眠りから醒めた頃には、博多港入港間際となっていた。

 

当初は不安だった離島への日帰り一人旅も、

思っていた以上にスムーズにこなせることができた。

これも、朝方に塞神社にお参りしたおかげだろうか。

 

タイムテーブル

場所 備考
天神   07:11 西鉄バス、天神北(3)バス停、\180
博多ふ頭(博多港) 07:16 08:00 九州郵船ジェットフォイル \4,900
郷ノ浦港 09:10 09:20(頃)

壱岐交通 本町バスターミナルへの連絡バス

バス1日乗車券 \1,000 

本町バスターミナル 09:23(頃) 10:20

本町を散策

壱岐交通路線バスにて印通寺方面へ

保健福祉センター前

バス停

10:40(頃) 10:40 徒歩にて松永記念館へ移動
松永記念館 10:45(頃) 11:05 入館料 \100、西鉄500形 福岡市内線516号車と対面

保健福祉センター前

バス停

11:10 11:15(頃) 壱岐交通路線バス(11:11発予定)にて郷ノ浦(本町)へ
本町バスターミナル 11:35(頃) 11:35(頃) 徒歩移動にて湯川温泉へ
湯川温泉 11:45 12:30 入湯料 \500
本町バスターミナル 12:40(頃) 12:50 壱岐交通路線バスにて湯ノ本方面へ
国民宿舎前バス停 13:20(頃) 13:20(頃) 徒歩にて高峰温泉へ
高峰温泉 13:25(頃) 13:45

入湯料 \300、徒歩にて万福温泉へ

万福温泉 13:50 14:15 入湯料 \300
湯ノ本バス停 14:15 14:20 バス停の目の前に万福温泉あり
本町バスターミナル 14:50(頃) 14:56 壱岐交通路線バスにて那賀方面へ
那賀校バス停 15:20(頃) 15:20(頃) 徒歩にて消防本部方面へ移動

壱岐消防本部前広場

15:25(頃) 15:40 国鉄8620形蒸気機関車88622号機と対面
那賀校バス停 15:45 16:25(頃) 壱岐交通路線バス(16:15発予定)にて郷ノ浦港へ
郷ノ浦港 16:40(頃) 17:45 九州郵船フェリーちくし \2,400
博多ふ頭(博多港) 20:10  

博多ふ頭到着後は、西鉄バスにて天神へ。

夕飯は、もつ鍋を食す。

平成21年11月3日のスケジュール。

各社の運行時刻は、変更になる可能性大。計画を立てる時は、改めて確認をしてください。

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