【トップページ】 >>【山行記録】 >>【高尾・陣馬山】

概要

■日時   : 平成19年8月17日(金)  晴れ

■山行時間 :9:00〜15:00  約6時間

■目的   :高尾山、城山、影信山、陣馬山、栃谷鉱泉

■山行人員 :1名

■行程   :登山 → 東海自然歩道・奥高尾縦走路

              下山 → 栃谷尾根 (途中から近道(?)経由)

 

 

行程メモ 登山

 

高尾登山鉄道 清滝駅舎

 

久しぶりの山企画。

昨今は毎週のように土日も仕事だったので、平日にその分の

代休をとったので、山へふらりと来てみました。

高尾山は、区民の身近な山として幼稚園やら小学校での

遠足を含めて何度か登っていますが、今回は、高尾山頂を

スタート地点として、陣馬山を目指します。

 

まずは、山頂付近まで高尾登山鉄道のケーブルカーで

登ってしまいます。麓の駅は、「清滝駅」で、

京王線高尾山口駅から商店街を抜けて徒歩約3分程度です。

麓から高尾山頂まで徒歩で登ると約1時間半程度かかるので、

今回は、先の行程を考えてケーブルを利用しました。

 

ケーブルカーには、途中に日本で最大の急勾配があり、

こんな所を登るのかと、他にはない迫力を体感できます。

 

高尾山薬王院有喜寺

 

高尾登山鉄道に乗車すること約5分程度で高尾山駅に到着。

駅前で荷物の整頓をして登山準備。

 

平日だけあって、駅近くのビアガーデンで働く人や

売店の方達だけで、あまり登山者の姿は見当たらない。

 

高尾山頂までは、幾つかのルートがありますが、

今回は、一番ポピュラーな薬王院境内経由で行きます。

 

薬王院で安全をお願いしつつ、境内を抜けて高尾山頂を

目指します。この辺は、何度か来ているので、

山の感覚を取り戻すのには最適でした。

 

高尾山頂の2等三角点

 

薬王院から登ること約15分程度で標高599mの高尾山頂に

到着。高尾山頂には、平日ながら家族連れやカップルなど

結構な人がいました。

 

山頂は、結構広いです。売店やビジターセンタがあります。

休憩用のベンチや机もあり、お弁当を広げるのに最適です。

 

当日は、晴れていながらも全体的にガスった感じで、

眺めはイマイチでした。

 

高尾山頂にて少し休憩して体調を整えてから、

奥高尾縦走路に入ります。

 

 

小仏城山山頂

 

高尾山から次に目指すのは、

標高670.3mの城山(小仏城山)です。

奥高尾縦走路の他、東海自然歩道と関東ふれあいの道も

ここを通っています。

 

高尾山から城山への中継ポイントとして、もみじ平と一丁平を

経由して行きます。

高尾山からもみじ平までは、約10分程度。

もみじ平には、売店とトイレがあります。 

もみじ平から歩くこと20分程度で次のポイント、一丁平に到着。

この付近から城山辺りは、山桜の並木が有名らしいです。

次回は、桜の季節に来てみたいものです。

 

一丁平からさらに歩くこと約15分程度で、目指していた

小仏城山に到着。山頂には、大きな売店とたくさんの

木製いすや机があります。

 

影信山周辺図

 

小仏城山山頂で、10分程度の休憩の後、

次の目的である影信山を目指して出発。

 

小仏城山から影信山間には、旧甲州街道での関所が

置かれていた小仏峠を通ります。

 

小仏城山からは下り道となり、約10分程で

標高548mの小仏峠へ。

小仏峠には、明治天皇巡幸碑が建っています。

 

小仏峠からは、再びきつい登り道となり、

約30分ほどで標高727.1mの影信山へ。

 

堂所山、夕焼けふれあいの里方面への登り

 

影信山山頂で小休止の後、陣馬山を目指して出発。

途中寄り道ルートで、堂所山を経由してみます。

 

影信山からは、比較的良い尾根道進みますが、

夏真っ盛りだけあって、草が伸びまくりでまとわりついて

若干歩きにくいです。

 

途中、何ヶ所かにまき道が用意されていますが、

今回は全てピーク経由を選択。

正直、登り道を選択しても、あまり面白くなかったので、

トレーニングやらチャレンジやら以外の場合は、

まき道選択の方が良いかもしれません。

 

ひらすら歩くこと約40分で堂所山への分かれ道に到着。

寄り道で堂所山方面へのきつい登りを行きます。

若干、道なのか只の斜面なのかわからない木の根が

張り巡らされた場所を必至で登ります。

登ること約5分で上の道へ。右に行けば八王子城址、

左に行けば陣馬山への分岐に地点に出ました。

 

陣馬山山頂

 

堂所山から登りとは別ルートでもとの縦走路へ戻り、

底沢峠・明王峠・奈良子峠を経由して陣馬山へ向かいます。

縦走路は十分整備されていて、分岐点には立て看板もあり、

迷わずに進めます。

 

途中の各峠にて小休止をしながら、

歩くこと約1時間20分かけて陣馬山山頂到着。

 

陣馬山山頂は、とても開けた場所になっています。

眺めも良好です。

頂上には、以前から直接見てみたいと思っていた

京王帝都電鉄建立という不思議な白い馬の像もありました。

 

 

 

行程メモ 下山

 

栃谷尾根道

 

陣馬山にて昼食。

天気も良く、暑さも程々なので気持ちが良かった。

 

約40分程度頂上で休息の後に下山を開始。

今回は、栃谷尾根を下ってみます。

 

14:10頃から下山を開始。

平日だけあってか、全く人とすれ違わない

うっそうとした木々の中の尾根道を下ります。

周辺は、高い木々に覆われ、見晴らしはあまりありませんが、

道はしっかりと分かります。

 

温泉・駅への近道を示す看板

 

当初は栃谷尾根を下り、地図上では途中から舗装されている

栃谷鉱泉への道を行こうと考えていたのですが、

尾根道下山中に左写真の様な看板を発見。

 

看板左側を見ると、どうやら目的の栃谷温泉方面への

近道案内のようだ。「…私道、800M…」と書かれている部分に

惹かれてしまい、まだ明るいから地図にないこの道を

行ってみることに。

 

しかしながら、進んでから後悔した。

改めて、写真を見た時には、右側看板にも注目して

おくべきだった再度後悔した…

 

ちなみに右看板には、消えかかりながら「急坂…足下…」と

いった文字が書かれている。

 

近道分岐点(山頂方面へ振り返り撮影)

 

左写真は看板のある尾根道分岐点の写真。

中央が下ってきた尾根道(山頂方面へ振り返って撮影)。

写真左側の道は、陣馬山方面へのまき道。右の暗がりへの

道が栃谷鉱泉方面近道。

 

あまり考えずに近道へ。最初は下り道をぐんぐん進むも、

段々と細道となり、足幅ギリギリの所なども出現。

もちろん踏み外せば下へ真っ逆さまの場所。

私道(?)の為か、人通りは少ない模様で、草も伸び放題。

途中、草に覆われて道が見えない場所も…

 

そして、ついに…

そんな箇所で道から足を踏み外して宙へ…

…幸いにしてその延び放題の草藪が体を受け止めてくれた

おかげで崖下転落をまのがれ、宙ぶらりんの状態で停止。

どうにか体をねじり、掴むものを探す。

なんと運の良いことに道側に生えていた小枝を発見。

頼りない小枝ながら、折れたら転落死かと頭によぎるもの

もあったので必至に掴んで体を道側へ戻す。

幸い折れずに耐えてくれたので、体勢を立て直すことができた。

 

この道危険だ、と脳に焼き付けながら、

道らしき跡は続いていたので進んでみる。

気が付けば、腕が傷だらけになっていた…

 

 

姫谷の露天風呂

 

そんな近道を下ること約30分で舗装道路がちらりと見える。

そして3軒ある栃谷鉱泉の一番奥手にある

割烹旅館姫谷付近に出ることができた。

どうにか下山できたとホッと肩を撫で下ろす。

 

そして目的の温泉へ。疲れを癒すだけの目的だったが、

傷まで癒さなければならない事になるとは…

今回は、3軒(陣谷温泉・陣渓園・姫谷)ある内、

一番近くにあった姫谷で日帰り入浴をしてみる。

 

平日の日中に来るお客さんも少ないらしく、温泉は貸し切り。

室内と露天がある。室内は岩風呂風。露天は小さな滝を

眺めながら入浴できる。滝からは、竹筒を伝って露天風呂脇

まで水が来ており、のぼせそうになったら水をという感じで

気持ちがよい。ちなみにお湯は無色透明。

露天風呂の下には栃谷川が流れ、せせらぎが心地よい。

 

約1時間ほど湯に浸かったり、露天風呂を囲む石の上で

仰向けになって空を眺めたりしながら過ごす平日。

日常から隔絶した場所で想像以上のくつろぎを得た。

 

陣馬登山口バス停

 

栃谷鉱泉から帰路に着く。

帰りは、津久井神奈川交通の路線バスにて

JR藤野駅に向かう。

 

温泉宿からは、栃谷川沿いに続く舗装された道を下る。

近くの陣馬登山口バス停までは、徒歩で約30分の道のり。

下り始めて暫くすると、後ろから近づいてきた軽自動車に

クラクションをならされる。

よく見てみると、姫谷の主人さん。

バス停近くに用事があるらしく、乗せてくれるとの事。

お言葉に甘えて、バス停まで同乗。

正直、風呂上がりで再び汗かくのはちょっとと思っていたので、

とても助かりました。

 

車だとあっと言う間にバス停到着。

主人にお礼を述べて別れる。

 

予想以上に早くバス停に到着してしまったので、

少々待ち時間が長くなってしまったが、これも一興。

時刻通りに来た藤野駅行きのバスに乗り駅へ。

 

下山時のハプニングも良い経験となり、

少しレベルアップした感の高尾陣馬縦走企画となりました。

 

 

 

タイムテーブル

 

場所 備考
京王新宿駅   07:10 高尾山口行き各停
高尾山口駅 08:25 08:30  
清滝駅 08:40 08:45 高尾登山鉄道ケーブルカー 片道\470
高尾山駅 08:50 09:05  
薬王院 09:15 09:20  
高尾山山頂 09:35 09:50 小休止
もみじ平 10:00 10:00  
一丁平 10:20 10:25  
小仏城山山頂 10:40 10:50 小休止
小仏峠 11:00 11:05 峠を挟んでアップダウンが結構ある
影信山 11:25 11:35 小休止
堂所山 12:15 12:15  
底沢峠 12:30 12:30  
明王峠 12:45 12:45  
奈良子峠 12:55 12:55  
陣馬山山頂 13:25 14:10 昼食
鉱泉近道分岐点 14:35 14:35 栃谷尾根の途中
栃谷鉱泉 14:55 16:20 姫谷にて温泉入浴
陣馬山登山口バス停 16:40 17:19 バス本数は少ないので注意
藤野駅バス停 17:30   陣馬登山口-藤野駅間 \170
      JR藤野駅からは中央本線高尾経由で帰路へ
       
      なお、今回のルートである高尾山から陣馬山間は
      関東ふれあいの道の鳥の道にもなっている。

                                                                                                                              このページの一番上へ