根室本線 根室駅 エンドレール

根室本線終点

１面１線

第二種、車止標識(小)

平成18年 4月16日

状況

根室本線の終点。

１面１線と測線がある終着駅。

ホームから少し先にエンドレールが佇んでいる。

日本の最東端を走る旅客営業路線のエンドレール。

エンドレール探訪を本格的に始めようと思うに至った

印象深い線路終端。

まず根室に至るまでの過程で旅情感が盛り上がる。

当日は、すでに4月中旬にもかかわらず、

時折強く舞う雪の中を単行の気動車に結構長いこと

揺られる事になった。車内は妙に静か。

車窓から見えるのは、雪に覆われた広い大地、白く

深い森の切り通し、さらに白波を上げてうねる海岸線

などなどのダイナミックな冬景色。

時々野生動物も線路脇に見え隠れする。

そんな路線を走破して辿り着く根室駅。

乗り疲れた身体をほぐしながら降り立つホーム。

そしてホーム先端から少し先に見える線路の終わり。

車止めの代表とも言うべき第二種車止めのみが

線路終端に据え置かれている。

警戒色に塗色された正面も吹雪いている事もあって

やや霞んで見える。

凍える寒さの中で静かに佇む終端に思いを馳せる。

長い旅の終着地、そしてその終端にあるもの。

雪景色の中で見ることになった最東端のエンドレール。

今でも心に刻まれている光景だ。