【トップページ】 >>【山行記録】 >>【高取山・念仏山・吾妻山】 |
【概要】
■日時 :平成22年1月1日(金) 元旦 晴れ |
■山行時間 :7:30〜12:30 約5時間 |
■目的 :高取山・念仏山・吾妻山経由で鶴巻温泉へ |
■山行人員 :単行 |
■行程 :大山 → 蓑毛越 → 高取山 → 念仏山 → 善波峠 → 吾妻山 → 鶴巻温泉 |
|
■関連情報 :大山登山と御来光、 タイムテーブル、弘法の里湯 |
【行程メモ 御来光拝、そして大山からの下山】
大山山頂から相模湾、江ノ島方向を望む |
新年の縁起企画である 大山での御来光拝みも無事に終了。
下山に向けて、阿夫利神社本社拝殿にて安全祈願。 また、恒例になりつつある奥社でのおみくじ。 結果は中吉。お守りは「かえる」。 運もほどほど、今年も旅から無事帰還できそうだ。
日の出前までは激寒だった山頂も、太陽の光が射す所に 身を佇ませば、暖かさを実感。 太陽は離れていても、そのエネルギーはやはり凄い。
御来光拝組が徐々に下山を開始するのと入替に、 日中の初詣登山組も登頂してくる。
拝殿とその横にある売店前の通り道からは、 富士山を正面に見据えることができるため、 通行と撮影、さらに売店で暖を摂る人々で混雑する。 ちなみに、売店の豚汁は\500ほどとなっていた。
|
富士見台から望む富士山 |
太陽が昇り、暖かくなってはきたが、 身体の芯は冷えており、売店の豚汁に手を出そうかと迷う。 しかし、下山行程の時間が若干未知数なので、先を急ぎたい と言う思いと、動けば体熱で寒さも解消するだろうと考え、 早々の出立とした。
7:30、大山山頂を出発。 登山時と同じ下社方面への大山口登山道を下る。
大山山頂から下社方面へ下るルートでの最初の分岐は、 ヤビツ峠へ向かうものとなる。 「大山コース 4」との緊急通報番号が掲示された道標も設置 されている。
この分岐では、下社方面へ向かう。 しばらく下り続けると、富士見台に達する。 ここからの富士山の眺めは、なかなかに雄大。 本ルートで富士を見るなら、やはりここが一番だと思う。
|
16丁目追分の碑
ここが、下社方面と蓑毛方面の分岐点となる |
富士見台から下ること約10分で16丁目追分に到着。 ここは、すこし開けた空間があり、休憩用の長椅子もある。 伊勢原方面市街地の眺望も良好。
ここでしばらく小休止をとる。 下り一辺倒とあり、足に負担がかかるものの、 身体はさほど温まっていないことに気が付く。 エネルギーが足りないのかとも思い、朝食のおにぎりを食す。 眺めも良いので美味い。 ザックの外網に入れていたレモンウォーターを飲もうと 口にすると、あれっ、出てこない… 見てみると、内部はシャーベット状になっており、飲み口は 凍って塞がれていた。 凍るほどに寒かったのかと改めて実感する。
早朝とあり、山頂に比べると、ここでの日差しはまだ弱い。 身体は直ぐに冷えてしまうので、早めの出立とした。
この16丁目追分が今回のルートでの大きな分岐となる。 下社への大山口登山道からは外れ、蓑毛方面へ下る。
|
女人禁制の碑 |
16丁目から分岐し、蓑毛方面への道を下る。 下り道が続き、約10分程で分岐となる。 この分岐は、下社へ向かう分岐であり、 そのまま蓑毛方面へ直進する。
分岐のすぐそばには、女人禁制の碑がある。 立看によると、江戸時代には、女性はこれより山上への 登山が禁止されていたとの事。 何だか、色々あったのですねと思う。
女人禁制の碑からさくさく歩き、約10分弱にて 6体のお地蔵様がいらっしゃる場所に到着。
ここから蓑毛越までは、急な下りとなる(逆からだと急な登り)。 木の根が張りだした坂を躓かないよう注意して足場を確保。 途中、木が1本登山道を塞ぐ形で倒れ込んでおり、 跨ぐと言うより乗り越えなければならない。
約10分弱、下り終えた地点は、開けた場所となり、 休憩用テーブルや椅子が用意されている。 ここが、蓑毛越となる。 道標があり、その道標に手製の地名板が取り付けられている。
|
蓑毛越 テーブル側から大山方面を望む |
蓑毛越にて小休止。 身体も温まったので、ジャケットをザックに入れ、 フリースの軽装にする。
蓑毛越は、十字路となっており、大山側から見ると、 右手は蓑毛、左手が下社、直進が浅間山方面となる。
小休止を終えて、出発。 最終目的地は、鶴巻温泉なので、途中経路となる 浅間山方面を目指し、蓑毛越を直進する。
約5分強、平坦な道を進むと二手に道が分かれるが、 左はよく見ると登り道の先に電波塔が見えるので、 電波塔の管理道と分かる。 右に進み、電波塔を左上に見ながら進む。
しばらく進むと、幅の広い登山道と合流する。 この道、登山道兼電波塔管理道となっている様だ。 よくみると、車輌のタイヤ痕が多数残っている。 と、言うことで、舗装はされていないものの、車輌も通れる 登山道となり、歩きやすくなる。
|
NTTドコモ 秦野無線中継所 など |
すいすいと歩調も早く歩いていくと、 前方に2つの電波塔が現れる。
高い電波塔側手前に、脇を通過する道が用意されているが、 蓑毛越側から来ると、盛り土のために脇道に降りる階段が 見えない。 と、言っても、道なりに直進し、電波塔の間をぐるっと回れば、 同じ場所に出る。
このNTT中継所から舗装された林道があるが、 登山道は、奥手の低い電波塔脇に用意された道を進む。 「弘法山」への道標が用意されている。
電波塔の脇を進む。 こちらも、舗装されていた風であるが、コンクリは荒れている。 約2分程度で次の電波塔が左手に現れる。 コンクリ舗装はここのためだった様だ。
電波塔横を通り、比較的広い道を下り続ける。 と言うか、ここにも車輌のタイヤ痕。 轍もあるので、管理用の車輌が通るのだろうか。
|
ここは、やや右方向(直進)の急な登り道を進む
しかし、1月の9時頃は、本道(右)に光が射すが、 10時頃になると脇道側(左)にも光が射すため、 何となく左の下り方向に誘われる恐れあり |
約10分程度、辺りを若い杉に囲まれた道を下りきると、 急な登りが現れる。 大山から見ると、今まで良いペースで下ってきたので、 ここで登りはと思ってしまう。
と、ここで気を付けるべきは、 よく見ると、左の杉林を蛇行して下る踏み跡がある所だ。 どうも、杉の木に数カ所テープなど巻かれているので 森林管理道らしい。
実は、去年は10時頃ここに訪れ、下りの勢いと光に導かれて この杉林側の蛇行道を下ってしまった。 結果、浅間山林道に出はした。 しかも浅間山林道を横断した先(すこし下った所だった様な)に、 さらに下るあまり整備されていない管理道があるため、 そこに入ってしまい、ルートから外れて大変な目にあった。 地図をよく見なかった点やタイヤ痕を辿らなかったなど 反省点が多い。
と言うことで、杉林には踏み込まず、 ここは急坂を登って先に進む。
|
送電線鉄塔 秦浜線No.9 付近より富士山を望む |
先の急坂を登り、道なりに進むと、 今度は急な下り道となり、正面に送電線鉄塔が見える。
登山道は送電線鉄塔脇を通る様になっている。 また、この送電線鉄塔(秦浜線No.9)からは、 遠目ではあるが、富士山の姿を眺められた。
送電線鉄塔を後にして進む。 約3分ほど歩くと急な下り道と共に 浅間山林道との交差点に到達する。
|
浅間山林道との交差点にある道標 |
浅間山林道との交差点には、 道標や林道の市境を示す標識などがある。
登山道は、林道を横断して向かい側へ突入する。 道すがら見かけた上半分が折れた 不動明王の石碑がなんとなく痛ましい。 林道交差点から約2分程度で不動越に到着。 道標と共に、近くの杉の木に手製の「不動越」を示す板が 取り付けられている。
不動越では、小蓑毛方面(野菊と信仰のみち)と分岐する。 今回は、鶴巻方面なので、道標通りに直進する。
不動越から高取山までは道も明瞭で迷うことは無い。 しかし、高取山山頂へ向かう為、登り道が待っている。 今まで下りメインで来ているので、登り道がキツイ。
|
高取山山頂、眺望はイマイチ |
不動越から約25分程度で高取山山頂へ到達。
山頂には、休憩用の長椅子が設置されている。 眺めとしては、木の枝が邪魔をしてイマイチの感じだ。 冬で枝だけの状態なのでまだしも、春先から葉が茂りだしたら 眺望は無くなるのではないかと思ってしまった。
高取山山頂からは、寺山方面への分岐道が延びている。 また山頂には、NHK大山無線中継所も設置されている。
高取山で小休止の後、次の念仏山へ向けて出発する。
約5分程度念仏山方面に進むと分岐道標が現れる。 ここでは、聖峰・神戸バス停方面との分岐となる。 今回は、道標に従い「弘法山」方面へ向かう。
|
念仏山 山頂 こちらの眺望はなかなか |
念仏山方面へ向かう道中、 先の分岐以外には分かれ道は無いものの、 大きく曲がる所などがある。 しかし、その様な所には道標が設置されており、 迷う心配は無い。
途中からは、鳥獣避けフェンスが現れる。 登山道も、このフェンス沿いに進む。
念仏山山頂に到着。 高取山からは、約40分程度。 念仏山山頂には、木製山頂碑の横に長椅子が1脚あり、 そこから眺める眺望はなかなかであった。
山頂スペースは、2箇所に分かれた感じになっており、 登山道側に長椅子があり、奥手のスペースには、 念仏山の由来や何体ものお地蔵様が祀られている。
|
念仏山側から見た善波峠の四叉路 (地図では三叉路)
手前:念仏山方面 左下:鶴巻・弘法山方面 左上:善波御夜燈 右:矢倉沢往還の切り通し
分岐点には、小さなお地蔵様が数体祀られている |
念仏山を後にして、 次の分岐となる善波峠を目指す。
念仏山から下り道に沿って鳥獣避けフェンスが続く。 フェンスの合間から富士山が少し垣間見えた。
山頂から約5分程下ると登山道上に鉄塔が出現する。 登山道は、鉄塔の真下を通過する。 鉄塔を真下から見上げることができる珍しい場所である。
鉄塔から程近くに鳥獣避けフェンスのゲートがある。 フェンスが登山道を横切り設置されているためである。 フェンスは、針金フックにより閉じられているので、 開けたらしっかり閉める必要がある。
フェンスゲート通過後、約10分程進むと再び鉄塔が出現。 こちらの鉄塔は、鶴巻線 No.1鉄塔とある。 この鉄塔の近くに古名木方面へ向かう分岐路と 頼りなさなさげな長椅子が1脚設置されている。 道標もあるので、方向選択を間違う心配はない。
分岐を進むと、トタンで被われた建家の脇を通過する。 建家から約3分程度で善波峠の分岐に到着。
|
吾妻山 山頂広場に掲げられた案内板 |
善波峠の分岐には、案内道標もあり迷うことはない。
鶴巻・弘法山方面に歩みを進めると 約2分程度で鶴巻温泉方面と弘法山方面への分岐となる。
今回は、鶴巻温泉方面へ向かう。 ここからは、歩きやすい道が続く。 途中、鉄塔管理用道の脇道が複数本現れるが、 分岐点にそれらしき案内があるので入り込む心配はない。
道なりに進むと、送電線鉄塔の脇(下も可)を通り、 東海大学駅方面分岐、矢倉沢道分岐を経て吾妻山に達する。
善波峠から吾妻山まで、アップダウンはあるものの、 道幅も広く、日当たりも良いので気持ちがよい。 所要時間は、約40分程度。 途中、ハイキングの家族連れと何組かすれちがう。
|
下山地点、吾妻山方面登山口
登山道から突然民家地帯に出没した感じ 撮影地点、振り返ると東名高速道 鶴巻温泉駅方面へは、高速の下を通り向かう |
吾妻山山頂は、開けた場所になっており、 吾妻神社石碑、東屋、複数のテーブルと長椅子、 方位石版などがある公園の様な空間になっている。
山頂からは市街地を眺められる。 まずまずの眺め。家族連れのハイキングには良い場所だ。
吾妻山にて小休止の後、 鶴巻温泉への最終行程を開始。
ここからは、ひたすら下る。 約10分程度で関東ふれあいの道坪ノ内バス停方面との 分岐点に差し掛かる。 ここにも道標がしっかりあるので、案内に従い鶴巻温泉駅へ。
さらに下ること約10分程度で、 登山道前方にトタン張りの小屋が出現する。 小屋を突き当たると、そこが本ルートの終点となる。
ここから見渡せるのは、 正面に東名高速と左右に広がる住宅街。 先程まで山にいたとは思えない光景が突然飛び込んでくる。 現実世界に戻された感じになった。
|
日帰り入浴施設 弘法の里湯 |
大山山頂から鶴巻温泉まで、約12.5km程度 (推測)。 元旦とあって、比較的登山者やハイキングの方が多いのか、 10分間隔で1組程度の割合の人と出会った。 それでも、比較的静かな登山コースだ。
主に下り道とは言え、結構な距離で足に負担が来ていた。 毎回の事ながら、癖なのか足の親指に力を入れて 下山しているようで、途中から痛み出し、 下山後に確認してみると内出血している様な感じになっている。
今回も足の親指が痛い。 と言うことで、疲れを癒す為に最後のお楽しみである 弘法の里湯を訪れる。実は昨年の元旦にも訪れている。
温泉へは、下山地点から高速道をくぐり、 鶴巻温泉駅方面へ向かうこと約5分程度で到着する。
この施設は、日帰り温泉専門なので、 登山帰りでも気楽に立ち寄れる。 しかし休日は、値段が高い上に2時間制限、 さらに混んでいる点は、この手の施設では致し方ない。
温泉で汗を流し、足の痛みを癒す。 湯上がりは、2階の大広間でお酒と大山豆腐の冷や奴。 温泉とお酒とくれば、山帰りの定番ではあるが、 やはり気持ちがすこぶる良い。
|
【タイムテーブル】
■場所 | ■着 | ■発 | ■備考 |
大山 山頂 | 07:30 | 大山口登山道を下社方面へ下山 | |
ヤビツ峠方面 分岐 | 07:40 | 07:40 | 道標あり |
富士見台 | 07:52 | 07:55 | 晴れていれば富士山の眺望が良好 |
16丁目追分 | 08:03 | 08:10 | 小休止、道標あり、蓑毛方面へ下山 |
下社方面 分岐 | 08:21 | 08:23 | 道標あり |
女人禁制の碑 | 08:26 | 08:27 | |
蓑毛越 | 08:42 | 08:45 | 小休止、道標あり、浅間山方面へ下山 |
NTT ドコモ 秦野無線中継所 |
08:56 | 09:06 |
小休止、道標あり(下山時は分かりにくいかもしれない) 弘法山方面へ下山 |
送電線鉄塔 秦浜線No.9 | 09:23 | 09:26 | 晴れていれば富士山の眺望あり |
浅間山林道 交差点 | 09:29 | 09:30 | 道標あり |
不動越 | 09:32 | 09:32 | 道標あり、鶴巻・弘法山方面へ |
高取山 山頂 | 09:57 | 10:10 | 小休止、道標あり、鶴巻・弘法山方面へ下山 |
聖峰方面 分岐 | 10:14 | 10:14 | 道標あり、弘法山方面へ |
念仏山 山頂 | 10:53 | 11:02 | 小休止、道標あり、鶴巻・弘法山方面へ下山 |
鉄塔・鳥獣ゲート付近 | 11:07 | 11:08 | 送電線鉄塔の真下と鳥獣フェンスゲートを通過 |
送電線鉄塔 鶴巻線 No.1 | 11:18 | 11:18 | 鉄塔脇を通過 |
名古木方面 分岐 | 11:19 | 11:19 | 道標あり、鶴巻・弘法山方面へ下山 |
善波峠 | 11:23 | 11:25 | 道標あり、鶴巻・弘法山方面へ下山 |
鶴巻・弘法山 分岐 | 11:26 | 11:26 | 道標あり、鶴巻温泉方面へ |
東海大学駅方面 分岐 | 11:53 | 11:53 | 道標あり、鶴巻温泉駅方面へ直進 |
矢倉沢道 分岐 | 11:56 | 11:56 | 道標あり、吾妻山方面へ直進 |
吾妻山 山頂 | 12:02 | 12:15 | 小休止、道標あり、鶴巻温泉方面へ下山 |
坪ノ内バス停方面 分岐 | 12:23 | 12:23 | 道標あり、鶴巻温泉駅方面へ曲がる |
鶴巻温泉 登山口 | 12:33 | 12:40 | 小休止、道標あり |
弘法の里湯 | 12:46 | 温泉に関しては、こちら も参照 | |
タイムテーブルは、あくまで目安です。 ご自身の体調に合わせた、余裕ある時間設定を行ってください。 |